お子様を「歯医者嫌い」にさせないための
ポイントについて
大人でも歯科医院の通院に苦手意識のある方は少なくありません。それは歯の治療に「痛い」「怖い」「つらい」といったイメージがあるからではないでしょうか? もし子供がこのようなネガティブなイメージを歯医者さんに抱いてしまうと大変。歯医者さんに通ってくれなくなってしまいます。お子様のお口の健康を守るために大切なのは、「歯医者嫌い」にさせないことです。
こちらでは子供を「歯医者嫌い」にさせないための「歯医者さんの選び方」と歯医者さんにすなおに通ってもらえるようになるためにご家族で気をつけていただきたいことについてご説明します。
歯医者さんの選び方
子供の歯科治療、小児歯科は大人の歯の治療とは異なります。それは乳歯と永久歯の違いや成長過程にあるかどうかが違うだけではありません。「子供が相手」ということも忘れてはならないのです。歯医者選びで大切なのは、子供の歯を守ることが得意な歯医者さんを見つけることです。そのほかにも4点ほど歯医者さん選びのポイントをご紹介します。これはお子様だけでなく大人が歯科医院を選ぶポイントとも共通するといえます。
歯医者さん選びの4つのポイント
~こんな歯医者さんを選びましょう~
ポイント1:メリットもデメリットもわかりやすく説明してくれる
どんな処置や治療にもメリットだけでなくデメリットもあります。その両方を伝えてくれる歯医者さんを選びましょう。ご両親だけでなく子供にもわかりやすく説明してくれて考えさせてくれるような歯医者さんをおすすめします。
ポイント2:悩みも意見もじっくり聞いてくれる
診療を患者様主体で行う歯医者さんを選びましょう。お口の悩みや意見もじっくり聞いてくれて、質問にもきちんと答えてくれる歯医者さんでなければ不安です。ご両親もお子様も納得して治療を受けられるような歯科医院がおすすめです。
ポイント3:院内が清潔に保たれている
衛生管理を徹底していない歯科医院では院内感染が心配です。とくに子供はいろいろな場所を触りますので、院内の清掃がすみずみまで行き届いている歯科医院を選びましょう。
ポイント4:医師やスタッフとの相性がよい
人と人とのつながりでは相性も大切です。歯科診療でも同じで、歯科医師やスタッフとお子様との相性が大切です。お子様がリラックスできるような歯医者さんを選びましょう。
「歯医者嫌い」にならないようにご家族で気をつけること
歯医者さんに行く前
歯医者さんに行くことを伝えましょう
お子様にも心の準備が必要です。何も聞かされずに歯科医院に連れて行ってしまうと、不安になり必要以上に歯医者を怖がってしまうことがあります。「虫歯にならないようするところだよ」「痛い虫歯をやっつけに行こうね」などと通院前には歯科医院のことをわかりやすく説明して心の準備時間を与えましょう。
「痛くないよ」など安易はうそをついてはいけません
「診てもらうだけだから」「痛いことはしないよ」などといわれていたのに、実際に歯科医院に行って、聞いていたことと違うと、子供はだまされた気持ちになり、歯医者嫌いになってしまいがちです。歯科治療の大切さを正直に話すことをおすすめします。
歯医者をおどし文句にしないことも大切です
「悪い子は歯医者さんに連れて行くよ」などと、叱るときに歯医者さんをおどし文句に使っていると「歯医者=怖いところ」というイメージを植えつけてしまいます。安易なおどし文句には注意しましょう。
歯医者さんに着いたら
まずはご両親がリラックスしましょう
ご両親の緊張はお子様に伝わります。一緒にいるお母様やお父様が緊張していると、お子様の不安をあおってしまいます。歯医者さんに到着したら、まずご両親が笑顔になりリラックスしましょう。
お子様をリラックスさせてあげましょう
ご両親がリラックスしたら、次はお子様の番です。待合室で絵本を読んだり、おもちゃで遊んだりしてお子様をリラックスさせてあげましょう。キッズルームもご活用ください。
治療が終わったら褒めてください
治療が終了したら、すぐに褒めてあげましょう。褒められるとお子様の自信につながります。次回の治療にも前向きになりますので、「よくできたね」「えらいね」「虫歯をやっつけられたね」など思いっきりほめてあげましょう。
帰宅したら
家族みんなで褒めてあげましょう
帰宅後は家族みんなで褒めてあげましょう。大げさなくらいでも大丈夫です。褒めてあげると歯医者で治療や予防を受けたことに対する自信がさらに深まります。
うまく治療できなくても叱ってはいけません
治療がうまくいかなかったときも叱らないでください。泣いてしまうなどで治療ができなかったことを責めないでください。次回につなげるように、仰向けになってお口を開ける練習などしましょう。その際は、やさしく、楽しく行うことが大切です。
次回につなげましょう
歯医者に行くことに「楽しいイメージ」をつけるようにしましょう。カレンダーを活用し、次回の通院予定日にはかわいいシールを貼るのもおすすめです。