指しゃぶり
指しゃぶり
こんにちは。
越谷市せんげん台駅西口から徒歩3分にある、せんげん台くすのき通り歯科の菅崎です。
今回は指しゃぶりについてお話させていただきます。
指しゃぶりについては、小児科医、小児歯科、臨床心理士など、いろいろな考え方があり、一概にどのようにすれば正しいというのは難しいです。
そのため、今回は小児歯科から見た指しゃぶりについてお話させていただきます。
日本小児歯科学会では指しゃぶりの弊害や対応時期などの見解をまとめていますので、ご紹介します。
指しゃぶりの弊害ー噛み合わせ(咬合)や構音に及ぼす影響
しゃぶる指の種類やしゃぶり方にもよるが、指しゃぶりを続けるほど歯並びや噛み合わせに影響が出てくる。指しゃぶりによる咬合の異常として次のものが挙げられる。
(1)上顎前突:上の前歯が前方にでる。(出っ歯)
(2)開咬:上下の前歯の間に隙間があく。
(3)片側性交叉咬合:上下の奥歯が横にずれて中心があわない。
このような咬合の異常により舌癖、口呼吸、構音障害が起りやすい。指しゃぶりにより上下の歯の間に隙間があいてくると、その隙間に舌を押し込んだり、飲み込むときに舌で歯を強く押し出すような癖が出やすくなる。このような癖を「舌癖」という。舌癖のある児は話をするときに前歯の隙間に舌が入るため、サ行、タ行、ナ行、ラ行などが舌足らずな発音となることがある。
前歯が突出してくると、口唇を閉じ難くなり、いつも口を開けている癖がつき、鼻や咽の病気がないのに口呼吸しやすくなる。
指しゃぶりの対応時期
1:乳児期
生後12ヶ月頃までの指しゃぶりは乳児の発達過程における生理的な行為なので、そのまま経過をみる。
2:幼児期前半(1~2歳まで)
この時期は遊びが広がるので、昼間の指しゃぶりは減少する。退屈なときや眠いときに見られるに過ぎない。したがって、この時期はあまり神経質にならずに子どもの生活全体を温かく見守る。ただし、親が指しゃぶりを非常に気にしている、1日中頻繁にしている、吸い方が強いために指ダコができている場合は4~5歳になって、習慣化しないために親子に対して小児科医や小児歯科医、臨床心理士などによる対応が必要である。
3:幼児期後半(3歳~就学前まで)
この時期になるとすでに習慣化した指しゃぶりでも、保育園、幼稚園で子ども同士の遊びなど社会性が発達するにつれて自然に減少することが多い。しかし、なお頻繁な指しゃぶりが続く場合は小児科医、小児歯科医、臨床心理士による積極的な対応が必要である。
4:小学校入学後
この時期になると指しゃぶりは殆ど消失する。この時期になっても固執している子、あるいは止めたくても止められない子の場合は、小児科医、小児歯科医および臨床心理士の連携による積極的な対応を行う。
指しゃぶりがご心配な方は当院にご相談下さい。
春日部市からも近い、越谷市「大袋駅」と「武里駅」の間「東武スカイツリーライン線せんげん台駅」西口、くすのき通り沿い徒歩3分にある平日19時まで、土日診療の『インプラント』から『小児歯科』『訪問診療』まで行い、患者さんが通いやすい医院を目指しています。
越谷市の歯医者 せんげん台くすのき通り歯科
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